フリーランスをやめて正社員に戻る人が急増中|その3つの理由と自分に合う9つの働き方

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フリーランスになって自由を手に入れたはずなのに、なぜか会社員に戻りたくなっている——そんな人が今、静かに急増しています。

転職エージェント「リクルートエージェント」の実績では、フリーランスから正社員への転職数が5年前の2.8倍。「doda」でも同期間で2.7倍。フリーランス向け人材サービスのHajimariでも、正社員への転換支援実績が直近1年で3.5倍に達しました。

一方、フリーランス人口そのものはランサーズの調査で1,303万人(2024年)と10年前比40%増。市場は拡大しているのに、正社員に戻る人も急増している——この矛盾の背景に何があるのか。

この記事では、「キャリアの逆流」が起きている3つの理由を読み解いたうえで、現代の働き方9つの選択肢と、自分に合う働き方の見つけ方を解説します。フリーランスか正社員かで迷っている方、今の働き方にモヤモヤを感じている35〜40代の方に特に読んでほしい内容です。

📌 この記事でわかること
✅ フリーランスから正社員に戻る人が急増している3つの理由
✅ 「正社員回帰=後退」という思い込みを手放すべき理由
✅ 現代の働き方9つの選択肢とメリット・デメリット
✅ 自分に合う働き方を見つける4つの軸
✅ 5分でできる無料の働き方診断ツール

フリーランスから正社員に戻る人が急増している3つの理由

2.8倍リクルートエージェント
正社員回帰
2.7倍doda
正社員回帰
3.5倍Hajimari
転換支援実績

理由①|コロナ特需という「バブル」が終わった

2020〜21年、コロナ禍でIT需要が急増しました。この波に乗って、経験の浅い人材でもフリーランスになりやすい環境が生まれました。

ところが2023年以降、市場の成長が鈍化し、収入面の厳しさが一気に表面化します。「独立したはいいけど、思っていたより全然稼げない…」そういった相談が転職エージェントに急増し始めたのはこの頃から。コロナという特需が終わり、フリーランスの現実が露わになった——これが1つ目の背景です。

理由②|AIの台頭で「スキルの格差」が加速している

「面談をしていると、ほとんどの方がAIへの不安を感じています。先が見えないことが不安の源になっている」

実際にデータにも表れていて、アメリカのUpworkでは生成AI登場後にライティング求人が33%減少。コーディングや文章作成といった「定型業務」の単価がじわじわと下がりはじめています。一方で、要件定義や設計といった「上流工程」の求人はこの1年で10%増加。AIを使いこなせる人とそうでない人の間で、スキルの格差がどんどん広がっています。

さらに見落とされがちなのが、フリーランスの「構造的な壁」です。AI開発に不可欠な企業データは情報セキュリティの観点から外部人材に開放されないケースが多く、フリーランスのままでは成長機会そのものに上限がかかってしまいます。

理由③|フリーランスの収入構造には大きな落とし穴がある

Hajimariの調査では、「年収1,000万円は余裕で稼げる」と感じているフリーランスが38%にのぼります。でも、この数字には大きな落とし穴があります。

会社員なら会社が半分負担してくれる社会保険料、退職金、有給休暇、賞与——フリーランスはこれを全部、自力で賄わなければいけません。

「会社員の1.5〜2倍は稼がないと、同じ生活水準にならない」

休んだら収入はゼロ。営業も請求書の処理も、全部が無給の労働。実際、収入に「満足している」フリーランスはわずか32%(ランサーズ調査)。数字の見た目より、実態はずっと厳しいのが現実です。

「正社員に戻る=後退」は、もう古い考え方

ここで少し、自分自身の話をさせてください。

2023年に15年近く続けた会社員生活に終わりを告げ、個人事業主として独立しました。自由を手に入れたはずなのに、キャリアの挑戦機会に恵まれない。収入への不満はないのに、将来が見えない。

気づいたのが、フリーランスになっても会社員時代と同じ「社畜感」をずっと感じていたということです。自分の収入を他人に握られているような感覚。形は変わっても、本質は何も変わっていなかった。

そのモヤモヤが積み重なったとき、「会社に戻ること」が頭をよぎりました。でも今思えば、これは失敗じゃなかった。自分がどんな状態で力を発揮できるかを、身をもって確かめていたプロセスだったんです。

「フリーランスか正社員か」という問いの立て方自体が、間違っていたのかもしれない——

実は今、正社員という選択肢そのものが変わってきています。ジョブ型雇用やリモートワークの普及で、正社員でも柔軟に働ける環境が整ってきました。2025年のGIGの調査では、フリーランスが正社員に転じる際に最も重視する条件は「リモートワークやフレックス勤務の確保」(69.2%)で、「年収・給与」(57.5%)を上回っています。

フリーランスの「特権」だったはずの自由な働き方が、正社員という選択肢の中にも広がってきている。フリーランスから正社員に戻ることは「後退」ではありません。組織の中で成長機会を得ながら、AI時代に必要なスキルを磨き直す「再設計」です。問われているのは雇用形態ではなく、自分の市場価値をどう高め続けるか、という視点です。

現代の働き方|2つの軸と9つの選択肢

「フリーランスか正社員か」という二択の前に、まず現代の働き方の全体像を把握しておきましょう。知らない選択肢は、選ぶことさえできません。

エンプロイー(雇われる側)時間・労働を提供して報酬を得る働き方エンプロイヤー(雇う・独立する側)仕組みや価値を自ら作って収益を得る働き方

どちらが上でも下でもありません。あなたの価値観に、どちらがマッチするか——それだけです。

エンプロイー(雇われる)の働き方

 正社員
企業と直接・期間の定めなく雇用契約を結ぶ、最もスタンダードな働き方です。
✅ メリット収入の安定と手厚い福利厚生。社会保険・昇給・賞与・退職金のセーフティネットが最も充実。管理職へのキャリアパスも開けています。
⚠️ デメリット業務内容や勤務地の自由度が低く、給与の上限が見えやすい。努力が収入に直結しにくい構造でもあります。
向いている人:長期的なキャリアを組織で築きたい人、安定した基盤で生活設計をしたい人
向いていない人:強い裁量を求める人、収入の上限を自分でコントロールしたい人
 契約社員
雇用期間を定めて働く形で、契約更新・終了のサイクルが明確な働き方です。
✅ メリット専門性を活かした仕事に就きやすく、ライフステージに合わせて区切りながら働けます。
⚠️ デメリット正社員より雇用の安定性が低く、契約終了のリスクが常にあります。賞与・退職金がないケースも多い。
向いている人:特定スキルで複数の職場を経験したい人、育児や介護の合間に働きたい人
向いていない人:長期的な雇用保障や昇進・昇給を求める人
 派遣社員
派遣会社と契約し、派遣先で働く二重構造の形です。給与は派遣会社から支給されます。
✅ メリット未経験の業種にチャレンジしやすく、派遣会社のサポートで就業中のトラブルにも対処しやすい。
⚠️ デメリット雇用が不安定で、同一職場での就業は原則3年が上限。
向いている人:特定の業界や職種を試してみたい人、転勤なく働く場所を選びたい人
向いていない人:同じ職場でキャリアを長期的に積みたい人
 パート・アルバイト
時間給でシフト制が多く、ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける形です。
✅ メリットプライベートや副業・学業との両立がしやすく、掛け持ちも可能。
⚠️ デメリット収入の上限が低く、雇用保障も薄い。キャリアを積み上げる観点では他の働き方に劣る場面が多い。
向いている人:家事・育児・学業と並行して収入を得たい人
向いていない人:収入をメインの生活基盤にしたい人、スキルを深めてキャリアアップしたい人
 業務委託・フリーランス
雇用契約ではなく、案件単位で契約する働き方です。エンプロイーとエンプロイヤーの中間に位置するスタイルです。
✅ メリット働く場所・時間・案件を自分で選べる高い自由度。スキルと実績次第で収入に上限がありません。
⚠️ デメリット収入が不安定で、社会保険・税・経費を全て自己負担。営業・経理・スキルアップも全て一人でこなす必要があります。
向いている人:専門スキルが明確で自己管理能力が高い人、自分のペースで複数の仕事をこなしたい人
向いていない人:安定した収入基盤を必要とする人、組織の中で動く方が力を発揮できる人

エンプロイヤー(独立・雇う)の働き方

 個人事業主
法人化せず個人として事業を行う形です。開業届を出すだけで始められ、フリーランスより「事業」としての色が強い。
✅ メリット低コストで始められ、経費の計上範囲が広く節税しやすい。青色申告で税制上のメリットも受けやすい。
⚠️ デメリット法人より社会的信用が低く見られる場合があり、個人資産にリスクが及ぶことも。
向いている人:まず小さく独立してビジネスを試したい人、自分のペースで事業を育てたい人
向いていない人:大きな取引先と契約したい人、組織として人を動かしたい人
 経営者
会社を設立・運営し、社員を雇ってチームで成長を目指す働き方です。
✅ メリット事業の方向性を自分で決め、組織の力を使って個人の限界を超えた成果を出せます。
⚠️ デメリット経営リスクと従業員への責任を直接負います。軌道に乗るまでの資金・精神的な負荷が大きい。
向いている人:ビジョンで人を巻き込める人、リスクを取って大きな成果を目指す人
向いていない人:安定を優先したい人、一人で完結する仕事が好きな人
 ビジネスオーナー
自分がいなくても収益が生まれる仕組みを持つ形です。経営のひとつの到達点とも言えます。
✅ メリット時間の自由度が最も高く、仕組みが資産として収益を生み続けます。
⚠️ デメリット仕組みを作るまでに多大な時間・資本・試行錯誤が必要。
向いている人:事業を「設計するもの」として捉えられる人、長期的に資産を設計したい人
向いていない人:現場の中心にいることにやりがいを感じる人
 投資家
資金・資産を株式・不動産・事業に投じ、リターンを得る形です。「お金に働いてもらう」発想が根幹にあります。
✅ メリット労働時間に収入が比例せず、複利の力で資産が成長する可能性があります。
⚠️ デメリット元本割れのリスクがあり、ある程度の資産と金融リテラシーが前提になります。
向いている人:長期的な視点で資産形成を考えられる人
向いていない人:短期的な収入を必要とする人、損失への耐性が低い人

9つの選択肢を知ったうえで気づいたこと

「個人事業主として独立する」つもりで動いたはずが、気がついたら業務委託・フリーランスという形に着地していました。つまり——収入を他社に依存している状態から、何も変わっていなかった。

「社畜感から抜け出せていない」と感じていた正体は、これでした。自由な働き方がしたいという意図はあったのに、選んだ働き方がズレていた。だから違和感とモヤモヤが続いていたんです。

働き方を変えることより、自分が何を求めているかを先に知ること。これが一番大事だと今は思っています。

自分に合う働き方を見つける4つの軸

では、「自分に合う働き方」をどうやって選べばいいのか。鍵は雇用形態で選ぶのではなく、4つの軸で自己理解を深めることです。

🕊️ ① 自由・裁量自分で判断・決定できる場面が十分にあるか?5年後もこの働き方を続けていたいと思えるか?💰 ② 収入・報酬今の収入は努力や貢献に見合っているか?実質的な生活水準まで含めて納得できているか?
⏰ ③ 時間・生活仕事とプライベートのバランスが取れているか?時間の使い方を自分でコントロールできているか?🚀 ④ やりがい・成長自分のスキルや強みを発揮できているか?AI時代にこの働き方が市場価値を高め続けているか?

この4つの軸のどこかに強いモヤモヤを感じているなら、それが変化のサインです。大切なのは「今の自分はどこにいるか」を正確に知ること。現在地がわかれば、次の一手が見えてきます。

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「変化のサインを感じた」という方へ。いきなり大きな決断をする必要はありません。まずやるべきことは、自分の現在地を数字で把握することです。

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まとめ|「正解の働き方」はひとつじゃない

 キャリアの逆流には3つの背景がある。コロナ特需の終焉・AIによるスキル格差・収入構造の現実が重なって正社員回帰が加速。 「フリーランスか正社員か」の二択思考を手放す。問われているのは雇用形態ではなく「自分の市場価値をどう高め続けるか」。 9つの選択肢を知ったうえで、4つの軸で自己理解を深める。自分の価値観・強み・ライフスタイルに照らして選ぶ。

正社員でいること、戻ること——それは負けじゃない。フリーランスで続けること——それも正解とは限らない。

あなたにとっての正解を見つけること。
それが、これからのキャリア戦略です。

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